[port139ml:04822] Re: 解析用複製の注意点

[Hideaki Ihara <hideaki@xxxxxxxxxxxxx>]

Port139 伊原です。

On Fri, 16 Jan 2004 14:12:21 +0900
"FUTAGI, Masaaki" <futagi@xxxxxxxxxxxxx> wrote:

>ちなみに、（変な話ですが）著作権法違反というのは、ただちに摘発の
>対象になるんでしょうか、それとも権利者からの告発なりがないと摘発の
>対象にならないのでしょうか。変な話ですが、今議論しているコピーは
>その著作物の本来の目的での使用のためではなく、適切な管理さえ行えて
>いれば、権利者に不利益となるおそれはないと思われるので、もし、告発
>が必要なものであれば、権利者もしくはそうした権利を管理、擁護する
>団体などの考え方次第、といった面もあるのではないかと思うからです。

著作者(著作権者)に、著作権法上認められている権利は、

 1.差止請求権（112条）
 2.損害賠償請求（114条）
 3.刑事罰（119条）,親告罪（123条）

という感じでしょうか。
このうち、調査用の複製に対して著作者（著作権者）が取り得る
手段は、差止請求権による著作物の破棄請求が可能性が高いので
しょうか。
＃複製により利益を上げるわけではないので損害賠償はない？

とすると、仮に差止請求権により訴えられたとしても、調査用の
複製に含まれる該当著作物を削除（破棄）すれば足りる気がして
います。
仮に不正アクセス者がトラップとして著作物を仕掛けた場合でも、
調査用の複製から該当著作物だけを削除することで、不正アクセ
ス等の証拠としての利用に実質影響は無いかなぁと感じています。
＃著作物だけを削除できないと、全体を破棄しないといけないか
＃もしれませんが・・・。

そういった意味では、ふたぎさんが書かれている運用規則などが
重要になりそうですね。

第９章　著作権及び著作隣接権の侵害と救済
http://www.netlaw.co.jp/booklet_2/9.html

権利の侵害行為
http://neo-luna.cside.ne.jp/copyright/ncr51.htm

民事的措置
http://neo-luna.cside.ne.jp/copyright/ncr52.htm

著作権侵害に対する損害賠償や差止請求
http://www.kyoto-archives.gr.jp/copyright/contents/koza/koza08.html

差止請求権 112条
http://www.kyoto-archives.gr.jp/copyright/contents/copyright/014.html#112

-- 
『強いWindowsの基本』 やっとでました(^^;;
http://www.seshop.com/detail.asp?pid=4449

Hideaki Ihara <hideaki@xxxxxxxxxxxxx>
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