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[connect24h:00158] Re: セキュリティツール紹介



はまもとです。

On Mon, 19 Jun 2000 09:32:17 +0900
YoshiHaru Ohkawara <yosh@xxxxxxxxxxxxxxx> wrote:

> 
> おーかわらです
> 
> On Sun, 18 Jun 2000 16:51:02 +0900
> hamamoto <hamamoto@xxxxxxxxxxx> wrote:
> 
> > はまもとです。
> 
> > 私が評価した中では、東陽テクニカのBlackICEはIPのみで信頼します。
> 
> 私は現在こいつを評価中です。
> 考え方としてはスニファの延長にあるものなのですが、よくできています

そうなんですよ。今、製品版を使っていますが、体験では見れない受けた攻
撃のログが面白いですよ。自宅のマシンにPOP3サーバへの攻撃をなぜか受け
たのですが、Subjectのところにあきらかにバッファーオーバーフローを狙っ
たとおもわれる。subject: aaaa〜数百〜aaa/自粛/という記述があって、へー、
こうやるんだ、といった感じです。

> ただ、新種の攻撃種類や方法のUpdateがどの程度の速度で対応している
> のかがちょっと不明なのが気になりますが、実際に攻撃を受けた際に

この点は、検討課題だそうです。
後々、コンピュータウィルスのLiveUPdateのような機能でアタックシグネチャ
を増やす予定のようです。現在は、アップデートプログラムを治部でダウンロー
ドしてきて、上書きアップデートの形でアップデートするようです。日本語化
してアナウンスするので、どうしても更新は遅れがちのようです。

ただ、現在のアタックシグネチャの数としては800程度あるはずなので、下手な
IDSがはだしで逃げ出すほどですから、これらだけでも当面は十分と言う話もあ
ります。

それから、一回買ったあとの次年度からのアップデートは3500円くらいで、
マイナーバージョンアップは、この費用の中で行えるそうです。

> その攻撃手法がWebで解説されているのはうれしいですね。

ここがこの製品の強みであり、弱みですね。下手に公開しているから、ユーザ
サポートが本当に大変みたいです。一般の技術的なことに無頓着なお客さんじゃ、
あれを見てもさっぱりわかりませんからね。だから、儲からない製品だそうで
す。

個人的には現在ダウンロード販売のみですが、パッケージ化して、迷彩服の
ねーちゃんにその箱を持たせて売れば、絶対売れる製品だと思うんですけどねぇ。
サポート費用とサポートする技術要員の育成費用がバカにならないので、そこ
まで踏み込めていないようです。
# インターロップでの聞き取り調査より。

> この製品にはステルス機能もつけることができて、BlackICE用セグメント
> を作成することで、IDSを装備していることが外から見えなくするという
> ことも可能なようです

ステルス機能?防御のところで防御レベルを最高にした状態でしょうか?
それともINIファイルに何か記述するのでしょうか?

> > (注)IDS:Intrusion Detection System:侵入検知システム。
> > Firewallよりも積極的にネットワーク越しの攻撃を検知することを
> > 目的に作られたシステム。
> これについて数ヶ月前のInteropマガジンに特集されていましたね(^^
> IDSを実際に導入する場合はその運用法が非常に重要になりますね。

そうですね。侵入検知システムとしては「誤検知」という避けて通れない問題
がありますから。

> この辺の話はMLの趣旨から外れるので止めます(^^

外れません。がんがんにいっちゃってください。;-)
# 私は個人レベルでも侵入検知システムは必要だと思っています。
# 個人レベルでできるネットワークセキュリティの話題も、当然範疇です。

> フリーのIDSがいくつかあったと思います

私が知っている範囲だと
■snort
http://www.snort.org/
GPLで開発されているIDS。つい最近、独自ドメインを取得。一押し!

■NFR
http://www.nfr.com/
市販もされている。n-codeと呼ばれる簡易言語でアタックシグネチャを簡単に
記述できるのが特徴。フリー版だとアタックシグネチャの数が少なすぎて使い
ものにならない。自分でn-codeで書くか、アメリカ海軍が公開しているn-code
をダウンロードして組み込む必要がある。

あたりでしょうか。広義の意味では、こんなのもありますね。

■Tripwire
http://www.tripwire.com/
ファイルの差分をデータベース化して、前回チェックした状態と違うとアラー
トを出す。現在は有料の製品だが、昔のバージョンなら無料で使える。有料なら
はWindows版もある。正しく設定されたこの製品を欺くことは事実上不可能。
お勧め。

NFRはタダで使える分はアタックシグネチャの数が少ないので、個人で使うには
snortの方がお勧めです.いずれもLinuxで動作するものです。少し落ち着いたら、
これらにも手を出して自宅の環境に取り入れようと思っています。そうしたら、
レポートで報告したいと思います。

> 資料が行方不明(机がすごいこと)になってますので
> 発見次第、またメールします(^_^

よろしくお願いします。(_ _)


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