1998/04/05 Revised (Original)
1998/04/24 +kjm1.0
この文書は、電子メールを使う上でのネチケットについて、岩崎宏氏によってまとめられた
「Tips for E-Mail」
(http://www.ed.kanazawa-u.ac.jp/~iwasaki/Tips/tips.html)
の特に重要な
配布条件:「この文書は無保証である。この文書の複製・改変・再配布は、この配布条件を無変更で明示・継承するかぎり、自由である。」
原著者 岩崎宏 iwasaki@ed.kanazawa-u.ac.jp
小変更 小島肇 kjm@rins.ryukoku.ac.jp
一行が長いと読みづらいからです。
相手がどのようなメールソフトで読んでいるかわかりません。80字を超えたときに行を折り返さない(後半が隠れて見づらい)こともあるので、1行80字を越えないようにしましょう。さらに、相手が返信するときの引用のしやすさも考えて、60字から70字程度で改行するようにしましょう。引用部に引用符が付くので、それも含めて80字以内にするためで
なお、メールソフトによっては編集終了時に、適当な長さになるように自動的に改行してくれるものもあります。自分のメールソフトがその機能を持っているか確かめておきましょう。
インターネット電子メールでは「半角カナ」の使用は禁じられています。「半角カナ」は文字化けします。「全角」のカナを使うようにしましょう。特に、句読点や括弧などが「半角カナ」で辞書に登録されていることも多いので、注意しましょう。Microsoft Windows95/NT では「半角カナ」と「全角カナ」の区別がつきにくいので細心の注意が必要です。 (Microsoft Windows95/NT の MS-IMEを使っている方は環境設定の「全角/半角」で「常に全角に変換」を選択してください。)
例えばあなたが Microsoft Windows95 を使っているとして、丸数字 (数字を丸で囲んだもの) をメールの文中に使ったとします。これを送られた相手はちょっと戸惑うかもしれませ
このようなメーカによって表示が違ってしまう文字を機種依存文字といいます。これは
どういう文字がだめなのかは「機種依存文字のリスト」(http://www.ed.kanazawa-u.ac.jp/~iwasaki/Tips/MachDepend.html) を見てください。
最近の電子メールソフトには「リッチテキスト」とか「HTML 形式」といったメールを扱うことができるものがあります。Microsoft 社の「Internet Mail」「Outlook」「Outlook Express」のように、「リッチテキスト」あるいは「HTML 形式」が標準設定になっているメールソフトもあります。
しかし、世の中の多くのメールソフトは「リッチテキスト」や「HTML 形式」のメールを正しく表示できません。そのようなソフトを使っている世の中の多くの人にとっては、「リッチテキスト」や「HTML 形式」のメールは迷惑でしかありません。
「リッチテキスト」「HTML 形式」のメールは送らないようにしましょう。そのようなものが標準設定になっている場合は、設定を変更しましょう。Microsoft 製品を使う場合
ワープロの文書や表計算ソフトの出力等、制御記号を含むようなバイナリファイルをメールに添付するときは、まず、テキストファイル (可読文字のみのファイル)ではだめなのか考えましょう。
ワープロの文書はそのワープロを持つ人にしか読めません。すべての人があなたと同じワープロを使っているわけはありません。なにより、添付文書を元のファイルに復元するためのアプリケーションもそろえなければいけません。また、ワープロの文書ファイルはテキストファイルよりも大きなサイズになりがちです。やみくもに添付して送付すると、相手のメールボックスが溢れてしまうかもしれません。
このように読み手に負担がかかるので、前もって合意ができてるとき以外は、ワープロの文書などをそのまま添付したりしないようにしましょう。
必要なところだけを過不足なく。
議論と関係ない部分、あるいは全文を引用している人がいますが、これは読み手に不快ですし論点が取りづらいです。その議論に関係する部分だけを引用するようにしましょう。
基本としては段落を単位とするのがいいでしょう。必要であれば内容や言葉遣いの改変にならないかぎり、行の一部を取りだす、改行位置を変えるなどの編集をしても構いませ
チェーンメール(chain mail)とは、数人の人に全文の転送を要請するのメールのことで、「こんなおもしろいジョークあります。回覧してね。」といった幸福のメール、「ある血液型を探しています。ほかの人にも聞いてください。」といった回覧メールなどがありま
チェーンメールはネットワークに多大な負荷を掛け、場合によっては、機能を麻痺させてしまいます。あなたがわずか数名の人に転送しただけでも、次の人もそれを繰り返すの
また、重要な情報を含んだメールでもチェーンメールにしてはいけないのは、伝言ゲームのように途中でデマや間違いがはいってもわからないし、また、発信者が内容の修正や取り消しができないからです。
チェーンメールは絶対にやってはいけません。
ひとづてに伝わってきた情報の信頼性は低いことを肝に銘じてください。
コンピュータウィルスなどの情報が転送されてくることがあります。何人もの転送したあとがあり、途中誰を経由したかはわかりますが、肝心の第一発信者が不明(あるいは曖昧)だったりします。こういうものは大抵デマです。デマを迂闊に信じないようにし、また、絶対に転送してはいけません。デマはおうおうにしてチェーンメール化します。
「メールで金持ちになる」といったマルチ商法まがいのメールがくることもあります。騙されないようにしましょう。
一度送ったメールを取り消すことはできません。
あなたはそのような意図ではないのに、相手が傷ついたり怒ったりすることがあります。文だけではニュアンスは正しく伝わらないからです。誤解を生む表現や冗談は控えましょう。
相手の状況や生活環境がわからないままにメールを書いていることもあるはずです。あなたが信じている常識が相手には通じないこともありえます。実は、あなたはずいぶん身勝手な事を書いているのかもしれません。
おもわずムカッとくるようなメールを受けとることもあります。でも、条件反射で怒りのメールを出すのはやめましょう。あなたの読み違いということだって多いのです。一晩おいてもう一度相手のメールを読み返しましょう。
そして、メールを出す前に相手の立場になって読み返しましょう。